マリー、ジョコ欠場で第2シード。
錦織圭、マスターズ制覇の大のチャンス

  • 神 仁司●文・写真 text & photo by Ko Hitoshi

マイアミ大会を前に、抱負を語ってくれた錦織圭マイアミ大会を前に、抱負を語ってくれた錦織圭 錦織圭は、ATPランキングを自己最高タイとなる4位に戻して、マイアミに帰ってきた。

「マイアミはリラックスできます。フロリダに住んでいるので、ホームのように感じます」

 こう語る錦織は昨年、強敵を立て続けに破って、グランドスラムに次ぐマスターズ1000(以下MS)グレードのマイアミ大会で初めて準優勝を飾ったのだった。

「マイアミではいつも良いプレーができていましたが、特に昨年はタフマッチもありましたけど、初めて決勝に進出できていい思い出になりました」

 直近のMS1000・インディアンウェルズ大会の準々決勝で敗れた後、錦織は一旦、拠点を置くブラデントンに戻り、しっかり休養をとって調整してからマイアミ入りをした。

 今年の大会はアンディ・マリー(ATPランキング1位、3月20日付け、以下同)が右ひじのケガによって、さらにディフェンディングチャンピオンのノバク・ジョコビッチ(2位)もひじのケガによって、いずれも欠場を表明したため、錦織は繰り上がってマイアミで初の第2シードを獲得した。

 ただ、「2人が出なかっただけなので、特に何も思わないです」と錦織は、いつもどおり泰然自若としている。

 錦織はシード選手のため1回戦はスキップとなり、初戦となる2回戦で、1回戦を勝ち上がったケビン・アンダーソン(74位、南アフリカ)と対戦する。対戦成績は錦織の2勝1敗だ。

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