「圭はサーブがよくないが...」。
敗れたシャルディが語る錦織の強み (3ページ目)
「だいたい(3球目)は、(自分が)ディフェンスになる。そのディフェンスをしっかり深く返せれば、ストローク戦には持ち込めるので、なるべく(リターンで)攻められないように意図して、(サーブの)コースや球種を打ち分けます」
ちなみに、錦織のファーストサーブのポイント獲得率は72.1%で43位だった。
逆に、リターンを得意とすることを示す錦織のデータもある。相手のファーストサーブに対するリターンのポイント獲得率は30.6%で17位。相手のセカンドサーブに対するリターンのポイント獲得率は54.3%で5位だった。データが示すように、錦織は間違いなくツアー屈指のリターナーだといえるだろう。
錦織は、3回戦で予選から勝ち上がってきたルカシュ・ラツコ(122位、スロバキア)と対戦する。対戦成績は錦織の2勝0敗だが、試合をするのは2014年のATPワシントンD.C.大会3回戦以来と間隔が空いている。
「(ラツコと)しばらく試合をやってないし、テニスも最近見ていないし、(出場する)大会も重なっていない。そんなに強打はないので、よりラリー戦になり、リズムはつかみやすいと思う」
当初想定されていたシード選手との対戦ではないが、3回戦に勝ち上がってきた選手なのだから、もちろん油断はならない。それでも、テニスの調子が上向いてきた錦織の全豪ベスト16への視界は良好だ。
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