なぜか苦戦になってしまう錦織圭。「もっと自分から攻めていかないと」 (3ページ目)
初戦を何とか突破した錦織だが、これまでシーズン終盤やクレーシーズンの試合数が増えた時などに起こっていた左でん部のケガが、オフ明けの開幕戦で発生したことは、正直にいえば、気がかりであった。
「(どこでケガが発生したか、心当たりは)特にはないですね。たまたまつったものだと思うので、そんなには気にしていないです」と気丈に振る舞ったが、これからの全豪での試合で、突発的な痛みが再び発生しないことを願わずにはいられない。
今季、錦織はプロ10年目のシーズンとなり、今まで過酷なワールドテニスツアーで戦ってきた疲労が、知らず知らずのうちに彼の体に蓄積されていたとしても何ら不思議ではない。錦織の非凡なテニスは体への負担が小さくなく、本人による体のケアはもちろん、チーム錦織のトレーナーによるサポートも受けながら、痛みやケガを予防して、暑さもともなう過酷な全豪の戦いを乗り切ってほしいものだ。
2回戦で錦織は、ジェレミー・シャルディ(71位、フランス)と対戦する。シャルディはジュニアの時から対戦してきた選手で、当時は2歳年上のシャルディに歯が立たなかったが、プロとしての対戦成績は錦織の4勝2敗で、現在錦織の3連勝中だ。
「(シャルディは)展開がすごく早い選手なので、そんなにラリー戦にならないと思う。サーブはいいけど、ミスも多く、ミスを誘えると思う」
その2回戦は1月18日(水)に行なわれるが、「この(全豪の)サーフェスで戦うのに、もうちょっと早い展開だったり、自分から攻めることが必要だったりする。少し改善して、次の試合をしたい」と語るように、グランドスラムの戦いの中でテニスのクオリティを上げていきたい。
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