全仏初勝利のダニエル太郎が語る「27歳で迎える東京五輪」 (2ページ目)

  • 内田暁●取材・文・写真 text & photo by Uchida Akatsuki

――お父さんはなぜ日本に憧れていたのですか?

ダニエル 直接聞いたことはないですが、お父さんのお母さんが日系アメリカ人なんです。たぶんそれもあって、日本に行きたかったのかな?

――そして日本に10年住んだ後、お父さんはスペインに行きたくなった。

ダニエル そうみたいです。スペインの雰囲気や、スペインのテニスも好きだったみたいで。

――スペイン語はすぐに話せるように?

ダニエル それは大丈夫でした。スペインに行く前から日本で、テニスの練習に行くときの車のなかでテープを聞いて勉強していたし。スペインに行ってからも毎週、先生と勉強して3ヶ月半くらいで普通にしゃべれるようになりました。

――バレンシアは、行ってすぐ好きになりました?

ダニエル いや、最初のころは全然好きじゃなくて。(所属した)アカデミーは大きすぎず、ちゃんとコーチに見てもらえるのでよかったけれど、僕が行ったころは若い子がいなかったので、あんまり友だちもできなかったし。ずっとテニスして、勉強して......という感じでした。

――日本が恋しくなったりしませんでしたか?

ダニエル ホームシックというのはないですが......日本で一番、恋しくなったのは食べ物かな(笑)。もちろん、友だちも恋しかったけれど。

――ちなみに好きな日本食は?

ダニエル うどんです。

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