デビスカップの大一番、頼もしくなった錦織圭が格上マリーに挑む (2ページ目)
第3セットも錦織が第2ゲームを先にブレークしたが、続く第3ゲームを40-30からブレークバックを許し、エバンズの反撃を許した。お互い3回のブレークの末、タイブレークに突入したが、最後の大事な局面を錦織がしっかり締めて、6-3、7-5、7-6(3)で勝ち、日本に貴重な1勝をもたらした。
「相手が100位以下の選手なので、当然といえば当然なので、そんなに嬉しさはないです」と錦織は、至って冷静に勝利を受け止めたが、これでデビスカップでのシングルスは10連勝となった。
そんな日本代表チームの中心であり、第1シングルスの錦織を、第2シングルスのダニエルは次のように語る。
「(ノバク・)ジョコビッチ、マリー、(ロジャー・)フェデラーが相手じゃなかったら、80~90%という確率で勝ってくれるとので、それはやっぱり頼もしいです」
デビスカップ日本代表の植田実監督も、チームリーダーとしての錦織に絶大の信頼を置いている。
「チームミーティングでの話の中で、彼のリーダーシップを感じる。『俺について来いよ』という感じではないが、何か行動を起こす時や考え方を話す時に、みんなに非常に"とおる"言葉を、彼は今持っている。それは、リーダーとして必須の条件だと思う。あっという間に最年長になったということで、状況の変化を彼が一番感じていると思う。チームの場では、明らかにみんなを引っ張っているし、みんなもそれを見ている。彼もこれから大きく成長して、また変わっていくんだと感じています」
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