全豪OPは死のドロー。錦織圭、メジャー奪取のシーズンが始まる (3ページ目)

  • 神 仁司●文・写真 text & photo by Ko Hitoshi

 プロ9年目になる錦織は、今シーズン、まだ手にしたことがないマスターズ1000大会での初タイトルやグランドスラムの初優勝を、これまで以上に意識しながら戦うことになる。だが、王者ノバク・ジョコビッチが世界1位を独走し、世界のトップ5には、実力者が顔をそろえる中、錦織が再浮上し、ビッグタイトルに到達するためには、テニスを強くするだけでなく、『ビッグ4』を引きずり下ろす覚悟と大きな勝利への執念が必要だ。

「やっぱり安定してプレーできるようになることが、一番の勝つ近道だと思う。なかなかそんな簡単に積み上げていくことはできないと思いますけど。攻める気持ちも持ちながら、やはり安定したテニスが、どの試合でもできないと上までいけないので、それがいつかできるようになるといいですね」

 世界の頂点に再び近づくための大事な戦いが、メルボルンで始まろうとしている。

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