マイアミ大会ベスト8敗退も、錦織圭が自ら驚く進化とは? (4ページ目)

  • 神仁司●文・写真 text & photo by Ko Hitoshi

 今シーズン、マイアミ大会を終えた時点で、錦織は大会欠場がなく、出場した大会ではインディアンウェルズ以外は準々決勝以上進出の安定した結果を残している。トップ10プレーヤーになったことで試合数が増え、すでにマッチ20勝に達しているにもかかわらず、大きな故障がないのは、今までケガに悩まされてきた錦織にとって、大きな進化の証といえる。

「今のところ離脱しなくていいのは、自分でもびっくり。これから(体力的にきついのが)来るのかなというのを、ずっと感じながらやっています。体の調子は悪くないですし、このままの調子をキープしたい。トレーニングをしっかりやって、クレーシーズンに臨みたい」

 こう語る錦織のクレーでの戦いは、4月下旬のATPバルセロナ大会から始まり、5月下旬のローランギャロスまで続く。体力的にも精神的にも最もタフなサーフェスといわれるクレーで、トップ4になった錦織の実力が問われていく。

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