2012.09.03

【テニス】錦織圭の強さへの渇望。
シード選手として「より攻撃的に」

  • 神 仁司●取材・文 text by Ko Hitoshi  photo by Ko Hitoshi

USオープンでは3回戦敗退。今季残りの大会での優勝を目指す錦織
 ATPランキング18位の錦織圭は、第17シードを獲得して、2012年シーズン最後のグランドスラムであるUSオープンに臨んだ。USオープンで、日本男子選手にシードが付くのは、1968年からのオープン化(プロ解禁)以降、初めての快挙だが、そんな気負いを錦織は微塵も感じさせず、1回戦と2回戦、共に予選勝者を相手にストレート勝ちを収めて、順当に3回戦へ進出した。

「下位のプレイヤーとやることも、これからどんどん増えていくと思うけど、3セットできっちり勝てたことは、自分の経験値が上がっている証拠ですし、強くなっている証拠かなと思います」

 こう語った錦織は、今シーズンから、グランドスラムでランキング上位32人が獲得できるシードを得るようになった。シードが付けば、1回戦からのランキング上位選手との対戦を回避でき、シード同士の対決は3回戦以降となるので、序盤戦でのとりこぼしが減る可能性が高くなる。そのシード選手として戦う中で、錦織にはランキング上位者としての自覚が芽生え、以前のようにただ上を目指すチャレンジャーだった頃と違うプレッシャーも感じるようになった。

「シードが付くことによって、このラウンド(3回戦)まで来ることは当然ではないですけど、多少なりは当たり前のところはある。1、2回戦は緊張していた。勝たないといけなかったので」

 そして、今年のUSオープンでは2年ぶりの3回戦で、錦織は、第12シードのマリン・チリッチ(クロアチア・13位)と対戦した。

「タフな試合になるので、ここからが勝負ですね」