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元ラグビー日本代表・五郎丸歩「尖っていた」大学ルーキー時代 私生活でも「すれ違う奴ら、全員倒してやる」 (3ページ目)

  • 齋藤龍太郎●取材・文 text by Ryutaro Saito

【マインドが変化した3年生での経験】

 筆者一個人の感覚にすぎないが、20歳で日本代表の初キャップを獲得した現在早稲田大4年生の矢崎由高も、どこか近寄りがたいオーラをまとっており、当時の五郎丸の姿と強くオーバーラップするものがある。

 在学中から世界に通用するパフォーマンスを見せる日本代表フルバック──という共通点もあるが、そんな矢崎を五郎丸はどう見ているのか。「若い選手にあれこれ言いたくはないのですが......」と前置きしたうえで見解を示した。

「きっと(自分が当時そうだったように)不器用なんだろうなと思います。彼もまだ学生ですし、自分を高めることに注力している真っ最中だと思うんですよね。そして『日本のラグビー界を強くしたい』という思いも強いはずです。

 成長して不器用な面が解消されていけば、今の僕みたいにオープンマインドになれるのではないでしょうか。ただ、学生に『大人になりなさい』と言うのはどうなのかなと思います。個性を消してしまうことになりかねないですからね」

 実際、五郎丸も必死に研鑽して成長し続けた結果、強がりの一面は落ち着いていった。

「そういう部分は徐々に和らいできましたね。大学では3年で委員会(監督やキャプテンら執行部を支える委員の集まり)に入って、4年でバイスキャプテンになったのですが、それまで"自分フォーカス"だったものが"チームフォーカス"になっていきました。『立場が人を育てる』と言いますが、チームのことだけでなく、大学ラグビー全体のことも考えるようになってきました」

 チームの要職である委員になった3年生時の経験も大きかったという。

「3年生で委員に入ると、4年生で何かしらの役職に就くことになります。4年生が最終学年でチームを動かす時に、『こういうマインドで取り組んでいるんだな』とか『組織を動かすってこういうことなんだな』といったことを学ばせてもらいました。

 早稲田のラグビー部はかなり規模が大きいので、組織のことを真剣に考える必要があります。そうなったのは、3年生ぐらいからでしたね」

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