元ラグビー日本代表WTB福岡堅樹は現在33歳の医学部6年生「普通の大学生になると、運動ってこんなにしないものなんだ」 (2ページ目)
【今はもうアスファルトでは走れない】
一見すると「まだあのスピードで走れるのでは?」と思えてしまう。軽度のランニングなどは、今でも続けているのだろうか。
「ひざが悪いので、今はもうアスファルトでは走れません。芝の上であっても10分も走っていると痛くなってしまいます。(現役当時の)あのレベルで続けていくためには、2年に1度(ひざの)クリーニングのオペ(手術)をしないといけないほど状態が悪かったんです」
歴史的なインパクトを残した2019年のワールドカップ後、誰もが福岡の次なる国際舞台での活躍を期待し、福岡自身も東京オリンピック出場を見据えて研鑽し続けていた。
「2019年のラグビーワールドカップと2020年の東京オリンピックをラグビーの(最終的な)目標として定めていたので、それが終わり次第、もともと目指していた医師の道に戻ろうと計画していました。
ただ、新型コロナウイルスの世界的な感染拡大の影響でオリンピックの状況が変わってしまったので(1年延期)、それまで柔軟に目標を変えてきたものの、当初の予定どおりのタイミングで引退することにしました。
きっとそういう運命だったんだろうという感覚で、未練はありません。2016年のリオデジャネイロオリンピックには出場させていただきましたし、本当にすばらしい経験をさせてもらったので、それでよかったのだと思います」
2020年をもって国際舞台から退き、所属のパナソニックワイルドナイツ(現・埼玉ワイルドナイツ)でジャパンラグビートップリーグ(現・リーグワン)2021年シーズンいっぱいまでプレーして現役生活を終えること、そしてかねてより目指していた医師の道へと邁進する決断を下した。
2023年まで日本代表を指揮し続けたジェイミー・ジョセフ前ヘッドコーチは、「ケンキ、まだできるだろう」と福岡の不在を惜しんだという。
「そのように(戦力として)求めていただけるのは、選手の立場としては本当にありがたいことで素直にうれしかったのですが、それはきっとあのタイミングで一線を退いたからだろう、とも思いました。
自分の一番いいイメージを残すことができたからこそ、その後も戦力として求めてもらえていたと思うので、そういった意味でも自分にとってはいいタイミングでの引退だったのかなと思います。自分のベストのパフォーマンスができた、一番いい時期でした」
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