オールブラックスの「ハカ」の精神性と憧れをリーダー&チームメイトが語る 次のリーダーに推す選手とは (4ページ目)
――レイナートブラウン選手は、何度もペレナラ選手がリードしている「ハカ」を踊ってきましたね。
レイナートブラウン 本当は彼じゃなくて僕がリードすべきだと思っていたんだけどね(笑)。もちろんそれは冗談!(笑)。彼はゆるぎなきリーダーだと思います。オールブラックスの「ハカ」について聞かれる時にいつも考えるんですが、オールブラックスのリーダーは、「ハカ」のリーダーでもあって、それがやはりティージェーなんじゃないのかなと思います。
ペレナラ ありがとう。
【日本戦に向けて】
――改めて日本代表戦ではオールブラックスとして、そして個人としてどんなプレーをしたいですか。
レイナートブラウン もちろん、オールブラックスのラグビーをしたい。そして自分自身が成長できる試合になるようにベストを尽くしたいです。幸いなことに、日本のファンは日本代表だけでなく、オールブラックスも応援してくれる人が多いからファンのために最高のパフォーマンスを見せたいですね。
プロクター 僕は昨年7月、オールブラックスXVとして日本代表と対戦したことがあるので、日本代表がクイックなゲーム展開をしてくることはわかっている。だから自分たちの強みを発揮して、エキサイティングなラグビーをしたいですね。
ペレナラ ふたりとまったく同じ答えですね。それぞれがいいパフォーマンスをすれば、結果的にチームに貢献できる。だから、しっかりとパフォーマンスを出せるようにしたいですね。
■インタビュー後編>> ラグビー日本代表を警戒するオールブラックス「日本がベストの状態で臨んできたら非常に難しい試合になる」
【Profile】
ティージェー・ペレナラ
TJ Perenara
184cm/90kg。1992年1月23日生まれ。リコーブラックラムズ東京所属。「ハカ」のリーダーで87キャップを誇るスクラムハーフ。
アントン・レイナートブラウン
Anton Lienert-Brown
185cm/96kg。1995年4月15日生まれ。チーフス(ニュージーランド)所属。突破力に長けたCTB 。79キャップを誇る。
ビリー・プロクター
Billy Proctor
187cm/96kg。1999年5月14日生まれ、1キャップ。ハリケーンズ(ニュージーランド)所属。2024年7月に初キャップを獲得したばかりのCTB
著者プロフィール
斉藤健仁 (さいとう・けんじ)
スポーツライター。 1975年4月27日生まれ、千葉県柏市育ち。2000年からラグビーとサッカーを中心に取材・執筆。ラグビーW杯は2003年から5回連続取材中。主な著書に『ラグビー『観戦力』が高まる』『世界のサッカーエンブレム完全解読ブック』など多数。
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