ラグビー初代リーグワン王者を目指す4人の韋駄天。1年半後のワールドカップで「ポスト福岡」の座に就くのは? (4ページ目)

  • 斉藤健仁●取材・文・撮影 text & photo by Saito Kenji

リベンジを誓った26歳の韋駄天

「2019年はスタンドから(ワールドカップを)見て悔しかった。2023年は絶対、日本代表に入ってワールドカップに出場したい」

 尾崎は強い気持ちを奮い立たし、ハードな練習に向き合ったという。そして、ランの鋭さや力強さはそのままに、タックル、ジャッカル、ハイボールキャッチの技術を磨き上げ、総合力の高いバックスリー(WTB/FBの総称)へと成長した。

 今季はオールブラックスFBダミアン・マッケンジーがチームに加入したため、WTBとしてプレーする時間が長かった。だが、「両方プレーできるのがベスト。今はプレーに自信がある」と胸を張るように、尾崎はWTBでもFBでも安定したパフォーマンスを見せた。日本代表CTB(センター)中村亮土が欠場した時はゲームキャプテンも務めるなど、リーダーシップも発揮していた。

 今回取り上げた彼ら4人は、来年のワールドカップメンバーを見越した2022年ラグビー日本代表候補に選出されている。ナイカブラは昨季に続いての代表入りだが、根塚と竹山はキャリア初、尾崎も社会人になってから初の選出となった。

 2023年9月にフランスで開幕するワールドカップまで、残り1年半を切った。初代リーグワン王者に貢献し、存在を大きくアピールする韋駄天は誰だ。

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