リーグワン必見の最強外国人ラガーマン5人。各国の最優秀選手が日本に集結! (2ページ目)

  • 斉藤健仁●取材・文・撮影 text & photo by Saito Kenji

【トヨタはビッグネームを獲得】

 オールブラックスの先輩SOボーデン・バレットは昨季、サントリーサンゴリアスに所属。最後のトップリーグは準優勝に終わり、残念ながらチームを優勝に導けなかった。後輩のマッケンジーがアタッキングラグビーを進化させて、サンゴリアスをリーグワン初代王者に導くことができるか。

 そのサンゴリアスに勝って最後のトップリーグ王者となり、今季のリーグワンでも優勝候補である埼玉パナソニックワイルドナイツにも、ファンが楽しみにする大物選手が加入した。2019年ラグビーワールドカップにも出場したWTB(ウィング)マリカ・コロインベテ(オーストラリア/29歳)だ。

 昨季のトップリーグでは、2019年ワールドカップでも大活躍した日本代表WTB福岡堅樹がリーグMVPに選ばれる活躍を見せた。だが、福岡は医師になるために順天堂大学医学部に進学して引退。決定力の低下が懸念された。

 その穴を埋めるために獲得したのが、オーストラリア代表42キャップを誇るコロインベテだ。2019年にはオーストラリア最優秀選手「ジョン・イールズ・メダル」に選ばれたフィジー出身の選手。体格を活かした突破力、100mを10秒台で走るスピードを兼ね備えたランナーで、トライ量産へ期待がかかる。

「今までと違う環境でプレーしたい、違う国で新しい挑戦したいと思った。日本の文化に惹かれていますし、ワイルドナイツでもたいへん恵まれたコーチとラグビーができている。自分のできるベストを尽くしてこのチームのために貢献したい」(コロインベテ)

 一方、強豪チームながらトップリーグで優勝に手が届かなかったトヨタヴェルブリッツは、武器であるFW陣をより強化するために世界的なビッグネームをふたり獲得した。

 まずひとりは、2019年ラグビーワールドカップで南アフリカ代表の優勝に大きく貢献し、世界最優秀選手に輝いたスプリングボクス58キャップのFL(フランカー)ピーターステフ・デュトイ(29歳)。そしてもうひとりは、ニュージーランド代表41キャップのLO(ロック)パトリック・トゥイプロトゥ(28歳)だ。

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