2020.10.04

これがラグビー日本代表の未来だ。
今季の大学1年は「金の卵」ばかり

  • 斉藤健仁●取材・文・撮影 text & photo by Saito Kenji

 早・明・慶がそれぞれ戦力を増す一方、前評判を高めているのが帝京大だ。2017年度まで大学選手権9連覇を達成したが、昨年は対抗戦3位タイ。優勝を経験している4年生がBK陣に多いなか、今年はFW陣に多くの即戦力選手が入部した。

 その筆頭が、高校1年生から圧倒的な存在感を見せ、高校2年時に大阪桐蔭の初優勝に大きく貢献したFL(フランカー)奥井章仁だ。身長178cm体重102kgの体格を生かした突破力が大きな武器で、昨年度の高校日本代表ではキャプテンを務めたようにリーダーシップもある。

 岩出雅之監督は、将来的にはHO(フッカー)としてもプレーさせてみたい考えがあるようだ。大学の先輩である日本代表HOの堀江翔太や坂手淳史と同じく、FLやNo.8(ナンバーエイト)のポジションからHOに転向させる可能性も高いだろう。

 リーグ戦を戦う強豪校からも、今年注目のルーキーを紹介したい。

 今年の優勝候補の筆頭は、リーグ3連覇を目指す東海大だ。木村季由監督が「私がトンガにいって誘いました」という逸材は、この春に東海大福岡を卒業して東海大に入部したLO(ロック)アフ・オフィナとCTBポロメア・カタだ。

 大学から日本に来る留学生とは違い、高校で日本の文化やラグビーに慣れ親しんでいるので、戸惑うことなくチームにもフィットしている。とくに身長178cm体重100kgのポロメアは高校2年時から高校日本代表にも選ばれており、東海大ラグビーの突破役の起点となるだろう。

 ポロメアはCTBだけでなくSOやFBとしてプレーした経験があり、パスやキックのスキルも高い。将来は大学の先輩である日本代表WTBアタアタ・モエアキオラ(神戸製鋼)のようなチームの中心を担う存在になりそうだ。

 そして最後、昨年リーグ戦2位と躍進した日本大にも期待の新人が入部した。「セブンズの神様」として世界的に知られる元フィジー代表セレヴィの息子ワイサレ・セレヴィだ。父親は170cmほどの身長だが、セレヴィは身長187cm体重93kgと恵まれた体格である。