2020.01.19

稲垣啓太vs姫野和樹。ラグビー
トップリーグでも「ガッキー」は笑わない

  • 斉藤健仁●取材・文・撮影 text & photo by Saito Kenji

 昨年のワールドカップに出場した日本代表選手や世界のスターが共演し、盛り上がりをみせているラグビー「トップリーグ」。1月18日に行なわれた第2節では、王座奪還を狙うパナソニック ワイルドナイツ(昨季6位)と初優勝を狙うトヨタ自動車ヴェルブリッツ(昨季4位)の強豪同士が激突した。

W杯で人気者となった稲垣啓太と姫野和樹が激突 会場は愛知・豊田スタジアム。ラグビーの試合はワールドカップ以来で、トップリーグでは今シーズン唯一の開催となる。

 トヨタ自動車はキャプテンのFL(フランカー)姫野和樹など日本代表3人、パナソニックはPR(プロップ)稲垣啓太、WTB(ウィング)福岡堅樹ら日本代表6人。強豪国のスター選手も合わせればワールドカップ戦士14人が出場することもあって、豊田スタジアムには37,050人もの大観客が集った。この数字は、17年目のトップリーグで史上最多記録である。

 地元開催で前売り券がほぼ完売したことについて、姫野は「ガッキー(稲垣の愛称)人気じゃないですか?」とコメント。強敵との対戦について、「パナソニックを倒すことしか考えていない。たくさんのホームのファンに喜んでもらえるように、勝ちにこだわってやっていきたい」と腕を撫した。

 一方、その「ガッキー」こと稲垣も日本代表のチームメイトと戦うことに関して、「敵ですから」と気持ちを切り換えていた姿が印象的だった。

 試合は、攻守ともにスキルの高いすばらしいものとなった。

 先制したのはパナソニック。前半2分、ワールドカップで南アフリカ代表の優勝に貢献したCTB(センター)ダミアン・ディアリエンディがトライを挙げて7−0とする。

 しかし、その後はホームの大声援を背にしたトヨタ自動車が主導権を握る。守備でパナソニックのアタックをしっかり止め、攻撃では南アフリカ代表FB(フルバック)ウィリー・ルルーのキックによるゲームコントロールも冴えた。前半だけで2トライとPG(ペナルティゴール)を決めて、逆転に成功する。