あの興奮を、再び。W杯を盛り上げた桜の戦士がトップリーグで激突 (2ページ目)

  • 斉藤健仁●取材・文・撮影 text & photo by Saito Kenji

 ドレッドヘアがすっかりお馴染みとなったベテランHO(フッカー)堀江翔太、流行語大賞にもノミネートされた「笑わない男」PR稲垣啓太、東京五輪にも挑戦するスピードスターWTB福岡堅樹、新チームのキャプテンに任命されたHO坂手淳史、2023年W杯の10番を目指すSO松田力也、突破力に長けたPRヴァル アサエリ愛が所属する。

 今オフ、パナソニックは大型補強を敢行した。南アフリカ代表のW杯優勝に大きく貢献したCTBダミアン・デアリエンディ、オールブラックスやクルセイダーズで優勝経験豊富な身長203cmのLOサム・ホワイトロックが新たに加入し、そしてジャッカルの名手として名高いオーストラリア代表FL(フランカー)デービッド・ポーコックもチームに復帰した。

 その選手層の厚さは、スーパーラグビーのチームにも引けを取らない。昨シーズンは6位と低迷したが、名将ロビー・ディーンズ監督のもと、伝統の堅守速攻で優勝争いに絡んでくるだろう。

 一方、昨シーズン準優勝のサントリーサンゴリアスも、もちろん優勝候補のひとつだ。リーグ3連覇を阻止されたリベンジに燃えている。

 W杯で5トライを挙げた「フェラーリ」WTB松島幸太朗、若きリーダーSH流大(ながれ・ゆたか)を筆頭に、CTB中村亮土、FLツイ ヘンドリック、HO北出卓也と5人の日本代表選手が所属する。

 かつてサントリーを率いた元日本代表指揮官エディー・ジョーンズ(現イングランド代表指揮官)が、総監督的な立場である「ディレクター・オブ・ラグビー」という立場でチームに復帰。古巣をどのようにサポートしていくのか、早くもジョーンズの言動に注目が集まっている。

 今季はチームを引っ張る流を支えるべく、在籍3年目のSOマット・ギタウとNo.8(ナンバーエイト)ショーン・マクマーンが共同キャプテンを務めることになった。経験豊富なトップ選手のサポートで、サントリーはさらに強くなるだろう。さらに、W杯でも活躍したオーストラリア代表のCTBサム・ケレヴィも加入した。信条とする「アタッキングラグビー」で上位に絡んでくるのは間違いない。

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