日本代表と対戦の可能性。フィジカル大国・南アフリカの調子が上向きだ (3ページ目)

  • 斉藤健仁●取材・文 text by Saito Kenji
  • photo by AFLO

 プレイヤー・オブ・ザ・マッチには、2トライを挙げたコルビが選出。「ボールを持って走るのが大好きなので、ワイドに展開して走っているとワクワクします。この賞を取れたのは、選手みんながハードワークしてゲームプランを遂行した結果です」。

 大敗したイタリア代表は、次にニュージーランド代表戦が控えている。試合後、レッドカードのショックが引かないオシェイHCは、「右PRにケガ人が出てしまい、オールブラックスとどう戦ったらいいのか......」と、すでに白旗を上げた様子だった。ただ、イタリア代表はカナダ代表とナミビア代表に勝って予選プール3位以上を確定したため、2023年のフランス大会の出場権を獲得した。

 一方、南アフリカ代表は予選プール最終戦で世界ランキング22位のカナダ代表と対戦する。決勝トーナメント進出は、ほぼ間違いない。

 黒人として初めて南アフリカ代表のキャプテンとなったFL(フランカー)シヤ・コリシは、イタリア代表との試合をこう振り返る。

「フィジカルで強度の高い、いい試合だった。(決勝トーナメント進出に)大きなステップとなった。ただ、トライを獲る方法は美しくなくてもいい。ゲインラインを超えていくことが大事だ」

 初戦でオールブラックスに敗れたが、南アフリカ代表の調子は上向きだ。日本代表が準々決勝で対戦する可能性もある。さすがは優勝候補の一角、難敵であることは間違いない。

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