2018.03.26

「ラグビーが恋人」の23歳に期待。
開幕5連敗サンウルブズの突破口

  • 斉藤健仁●取材・文・撮影 text & photo by Saito Kenji

 ニュージーランド(NZ)やオーストラリア、南アフリカといった南半球と日本を舞台に15のプロチームが参戦し、今年2月末に開幕したスーパーラグビー。2019年ラグビーワールドカップを見据え、今年はジェイミー・ジョセフ・ヘッドコーチ(HC)が日本代表と兼務する形で指揮官に就任した。日本を本拠地とするサンウルブズは過去2年間で計3勝しか挙げられていないが、今年は「5位以上」という高い目標を掲げて臨んでいる。

サンウルブズでひときわ輝きを放っている23歳の姫野和樹 しかし、序盤2試合では強豪相手に善戦したものの、3月24日に秩父宮ラグビー場で行なわれたNZのチーフス戦では過去優勝2回を誇る相手に10-61の大敗を喫し、これで開幕5連敗となってしまった。

 そうした、前向きな話題を探すのが難しいサンウルブズにおいて、「ひと筋の光明」と言えるのがFL(フランカー)/LO(ロック)姫野和樹の存在だ。今、日本ラグビー界でもっとも勢いのある23歳は5試合中4試合でスターターに名を連ね、先発した試合は80分間フル出場。合計タイムは共同キャプテンのNo.8(ナンバーエイト)ヴィリー・ブリッツに次ぐ320分間と気を吐いている。

 春日丘(はるひがおか/現・中部大春日丘)では高校1年時から「花園」を経験し、進学した帝京大学では大学選手権8連覇に貢献。そして昨シーズンにトヨタ自動車へ入部すると、ルーキーながらいきなり名門チームのキャプテンに指名され、トップリーグの新人賞も受賞した。

「FLもLOもできて、80分間プレーできる」

 ジョセフHCに高く評価された姫野は、昨年11月のオーストラリア戦で代表デビュー。世界の強豪相手にトライも挙げて、華々しく初キャップを飾った。ただ、今年はサンフルブズのメンバーに初選出されるも、そのポジション(FLやLO)には日本代表クラスや外国人選手が多くひしめき合っているため、姫野の出場はなかなか難しいのではないかと思われていた。