東海大仰星にリベンジ。
5試合311得点の東福岡が高校ラグビー3冠 (4ページ目)
前半に続いて切り返しから奪ったこのトライは、東福岡の持ち味のひとつだ。「アンストラクチャー(崩れた状態)からの練習は1年間やってきた。前を向けていましたし、どこのスペースがあるかもわかっていました」(CTB堀川)。続く後半16分にもCTB堀川は個人技で相手のタックルをかわし、インゴール右隅に飛び込んだ。
東海道仰星も、粘りを見せる。3つ目のトライを奪って28-21まで追い上げてきた。しかし後半26分、東福岡はマイボールキックオフを2年生No.8(ナンバーエイト)がタップしてキープに成功。さらに東海道仰星の最後の攻撃も前に出るディフェンスでミスを誘い、そのままノーサイドを迎えた。
試合後、東海大仰星の湯浅監督が「ラグビーをよく知っている」と脱帽したように、東福岡は細かな局面で常に相手よりも一枚上手だった。藤田監督が「やってきたことが後半の最後10分に出る」と語り、同点になっても「選手ひとりひとりがやってくれると思ったので焦りはなかった」とLO箸本キャプテンも振り返ったように、東福岡が勝負どころで冷静さ、底力を発揮した大会だったといえよう。
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