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東海大仰星にリベンジ。
5試合311得点の東福岡が高校ラグビー3冠

  • 斉藤健仁●取材・文・撮影 text & photo by Saito Kenji

 大阪の冬の風物詩である「花園」こと全国高校ラグビーは、『奪』を合言葉に掲げた東福岡(福岡県)が春の選抜大会、夏の7人制大会に続いて2年ぶり6度目の優勝に輝き、見事に「高校3冠」を達成して幕を閉じた。

2年ぶり6度目の花園優勝を果たして歓喜に沸く東福岡の選手たち2年ぶり6度目の花園優勝を果たして歓喜に沸く東福岡の選手たち 福岡という街は全国でも有数の「ラグビーどころ」として知られ、131人の部員を誇る東福岡は地元のラグビースクールから選抜された選手の多くが入部している。よって、選手たちのラグビー理解度とスキルは高く、東福岡はここ10年で6度も決勝進出を果たしている。特に今年度のチームは、昨年度2年生ながら高校日本代表でも活躍したキャプテンLO(ロック)箸本龍雅(3年)がチームを引っ張り、「2年前に史上最強と呼ばれたチームをしのぐ」とも言われていた。

 今年度の東福岡はFWの平均体重100kgと重量感があり、パワーとスピードを兼ね備えたチームに仕上がった。「フィジカルはぶれない」という信念を持つ藤田雄一郎監督は、専任トレーナーを招聘してメニューを作ってもらい、朝練習では筋力トレーニングやスピードトレーニングなど、ボールを持たないトレーニングを重ねてきたという。その結果、福岡県予選では4試合で平均111得点を記録し、守っては1トライしか許さなかった。

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