スーパーラグビー1年目。課題山積のサンウルブズは何を手にしたか (5ページ目)

  • 松瀬 学●文 text by Matsuse Manabu   志賀由佳●写真 photo by Shiga Yuca

 4月の南ア遠征では食事が合わず、体調を崩した選手が相次いだ。残り2試合の南ア遠征では食事面は改善される見通しである。

 食事ほか、移動、施設、選手の休養保障や待遇の改善、スタッフの充実など、チーム・マネジメント面での課題も多い。さらにいえば、どう選手を選考し、どう選手層を厚くしていくのか。スポンサーなどの支援や資金確保、はたまた国内スケジュールの見直しも必要かもしれない。

 立川ゲームキャプテンはポジティブにとらえている。

「タフなスケジュールの中で、今後よくできることはたくさんあると思います。選手の意見だったり、(日本ラグビー)協会の意見であったりあると思うんですけど、そういうのをすり合わせながらよくなっていくのじゃないのかなと思います」

 混沌とした1年目のチーム運営にあって、2年目はよりプロ化した運営が求められることになる。今季は南アでの残り2試合。まずはきっちり検証し、この苦悶と反省を2019年ワールドカップ、いや将来の日本ラグビーの栄光へ結ばなければなるまい。

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