2015.10.23

エディー・ジャパン密着40日。五郎丸の「涙」と廣瀬の「献身」

  • 斉藤健仁●文・写真 text & photo by Saito Kenji

エディー・ジャパン 英国での40日(後編)
「廣瀬俊朗は、最後の試合もロッカールームを片付けていた」

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1次リーグ終了後の総括会見。エディー・ジョーンズ ヘッドコーチは笑顔で戦いぶりを振り返った
「エディー・ジョーンズが日本ラグビーを変えてくれる」という期待を胸に、約3年半エディー・ジャパンを追い続けてきた記者。真価が問われるワールドカップ(W杯)で、ジャパンは南アフリカに劇的な逆転勝利を収め、想像を超える快挙で結果を出してくれた。この勝利を機に、日本でも現地イングランドでも空気は一変した。後編では、その後のジャパンを振り返る。

 スコットランド戦に向けて、9月21日にメンバー発表。1時間前に選手たちのホテルに着くと、すでに4~5人の報道陣が並んでいる。結局、メディアの数は100人を超えた。その日の夜、試合会場のグロスターに移動。22日の前日練習、初戦となるスコットランドの選手たちの方が、体がキレていると感じた。日本の選手たちは「試合に集中しよう」とミーティングをやったというが、フィジカル、メンタルともにどこまで回復しているのか……。

 23日、スコットランド戦試合当日、私に対しても現地メディアからの取材依頼が多数あった。朝7時にスタジアムに来て欲しいという、現地ラジオのオファーは無理なのでお断りしたが、イングランドでも日本のニュースが求められているのがわかった。

 試合は14時半キックオフ、後半の途中まで善戦したが、最後にトライを量産されて10-45。今後を考えると、負けてもボーナスポイントの勝ち点を取ってほしかっただけに、残念でならなかった。チームが掲げたテーマは「ファスト・アグレッシブ・スタート」。NO8アマナキ・レレィ・マフィとWTB福岡堅樹を先発させて、前半からトライを量産するプランニングだったのだろう。だが、前半をリードされて折り返し、後半10分からは足が止まった。

 24日、選手たちがキャンプ地(ウォリック近郊)へ移動したため、メディアもこぞって移動。25日の夕方にはウォリック城で歓迎セレモニーが行なわれた。五郎丸歩選手が城に向かってキックを蹴るというパフォーマンスも披露。その様子は現地のテレビが生放送で伝えるなど、依然、注目度が高いことを肌で感じた。