【ラグビー】東京セブンズでベスト8。リオ五輪は近づいたか? (2ページ目)

  • 斉藤健仁●文・写真 text & photo by Saito Kenji

 そんな崖っぷちに立たされた日本代表がホームの東京セブンズで掲げた目標は、「ベスト8以上に入り、10ポイント以上を獲得すること」だった。この目標を達成することができなければ、いよいよ自動降格が濃厚となる。

 そして迎えた、東京セブンズ初日。日本代表は総合6位のアルゼンチン代表と14-14で引き分けることに成功する。さらに2戦目では、総合9位のサモア代表に26-12と快勝。その後、総合10位のフランス代表には19-24で惜敗したものの、予選プール2位でベスト8に入り、カップトーナメント(決勝トーナメント)進出を果たした。

 翌2日目は、「セブンズ王国」と称される総合2位のフィジー代表に5-41と大敗。総合8位のスコットランド代表にも5-14で敗れたが、日本代表は7位タイという結果で大会を終えることになった。

 世界の強豪がそろう大会で、目標だったベスト8に進出――。その要因を聞かれた瀬川HCは、「ディフェンスが良くなってきていること」を挙げた。2月末から3月にかけて合宿を行ない、面を作って流れるディフェンスだけでなく、状況によっては前に出るディフェンスを整備してきたことが功を奏したという。「これまでは、1回のラインブレイクで簡単にトライを許しているシーンがあった。だが、今は粘れている。それが一番の成果だと思います」(瀬川HC)。

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