【バドミントン】志田千陽が新パートナーと再出発 「シダマツ」とも「シダガシ」とも違うペアスタイルの原型が見えた (3ページ目)
【志田が最初にトライしたのは......】
だが2回戦以降は、どちらが後ろに下がっても攻撃力を発揮できた。2回戦の相手は大学生。準々決勝、準決勝、決勝と、いずれも相手は即席ペア。個の力で対応できる部分が多かったが、ふたりは点数だけでなく連係を意識して、パートナーの動きに気を配っていた。
決勝進出を決めた際、平本は「ローテーションの形がうまくいった。志田先輩の後ろから打った球に対して、(強打への返球を予測し)自分が前でしっかり決める形もだんだん見えてきた」と話し、志田も「自分の球に対して(返球の予測を)張る場所は、後ろから見ていて、ここが得意なんだろうなというのも見えた」と話した。
ふたりが目指すスタイルの原型が、垣間見えた。
ダブルスの攻撃は、前後に分かれる布陣が基本。志田は2025年夏まで組んだ松山奈未(再春館製薬所)との「シダマツ」、その後に組んだ五十嵐との「シダガシ」でも後衛だったが、ふたつのペアには違いがあった。
松山とのペアでは、意図的に位置を入れ替わるローテーションを多く活用。相手が左右に振っても、ふたりがぐるぐると回るように動き、高い位置、あるいは早いタイミングで球を捕らえ続けた。
一方、五十嵐は、男子が後衛で広範囲をカバーし、女子は前衛に特化する混合ダブルスでオリンピック2大会連続の銅メダルを獲得した。前衛に固定したほうが生きる部分があった。
平本とのペアは、互いに後衛でプレーしてきたふたりの組み合わせ。どちらも後方に下がりながら強打を打つことができるのが、最大の特長になる。どちらが下げられても攻撃を続けられるローテーションスタイルを目指す。
そのうえで最初にトライしたのは、パートナーの長所に着目して生かすことだった。
後衛が強打を打つ時、パートナーは相手の返球を予測して、早いタイミングで球をとらえて攻撃を続けたい。ただ、相手の返球可能範囲が広ければ的は絞れない。
また場合によっては、後ろから強打を打った選手が、ストレートの返球を予測して前に出ることもある。どちらが前に出るのか、出ないのか。ローテーションをするなら、狙いを共有する必要がある。
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