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【バドミントン】志田千陽が新パートナーと再出発 「シダマツ」とも「シダガシ」とも違うペアスタイルの原型が見えた (2ページ目)

  • 平野貴也●取材・文 text by Takaya Hirano

【ペア解消から4カ月ぶりの実戦】

 しばらくは、注目度の高さと、ペアとしての未完成度のギャップと戦わなければならない。国スポでは、初戦だった熊本県との対戦が最も緊張感が高かった。

 緊張する理由は、いくらでもあった。まず、注目度が高い。大応援と地元メディアに囲まれたなかでの試合だ。

 加えて、ペアとしての初戦。志田は、7月末にペアを解消した五十嵐有紗(BIPROGY)と出場した6月のインドネシアオープン以来、4カ月ぶりの実戦。志田には、2024年パリオリンピック、2025年世界選手権で銅メダルの実績がある。相手は、自身が3月まで所属していた再春館製薬所の後輩たち(木山琉聖/大津妃奈乃)で、負けるわけにはいかない。

 平本は、2024年世界ジュニア選手権の女子ダブルスで優勝した期待の若手。石川心菜(岐阜Bluvic)とのペアでU24日本代表に選出されていたが、志田と新たなペアを組むために代表を辞退した。志田と組んで負けるわけにはいかない、という思いは少なからずあったはずだ。

 熊本戦の第1ゲームは、シーソーゲーム。志田が後衛に入ってスマッシュを打ち、平本が172cmの長身を前衛で生かして相手の返球を狙ったが、ネット前からプッシュした球は返球されたり、バックアウトで外れたりと定まらず。やや表情の硬い平本に、志田は笑顔で接した。

 点差がつかずに終盤を迎える。最後は志田の打ったつなぎ球がサイドに外れて16-18。いきなりゲームを失う船出となった。

 しかし、個々の能力と自信は、この大会では別格。第2ゲームのインターバルで平本の表情から硬さが消えると、志田が緩急を織り交ぜた球で相手を崩し、平本の強打も炸裂。第2、第3ゲームをともに15-9と圧倒。ポテンシャルの違いを見せつけた。平本はほとんどの試合で第2シングルスも務めて勝利。志田も驚くほど勝負どころでメンタルの強さを示した。

 平本は「緊張していないと思っていたけど、試合をやってみて、ローテーションで自分が遅くなった。練習の動きじゃなくて、志田先輩も『遅いな』と感じた部分があったと思う」と初戦のダブルスを振り返った。

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