【パリオリンピック閉幕】男子バレー、バスケ、卓球...開催国フランスの強さを後押しした「熱気」の正体 (3ページ目)
そして彼らの「交流感」が伝わる球技では、特に熱気が反映された。男子バレーボールは金メダル、男女バスケットボール、男子サッカー、女子ハンドボールは銀メダル、男子卓球団体は銅メダルだ。
確かにセーヌ川でのトライアスロンは、プレーヤーズファーストの精神が欠けていたが、「美しい自分たちの誇りを」というエゴも含めてのフランスだった。
パリ五輪はあらゆるエモーションを含んで閉会しようとしている。そこにある光と影は残酷だったが、人生を投影していた。勝っても、負けても、そこで終わりではない。心が動く限り、物語は紡がれ続ける。
著者プロフィール
小宮良之 (こみやよしゆき)
スポーツライター。1972年生まれ、横浜出身。大学卒業後にバルセロナに渡り、スポーツライターに。語学力を駆使して五輪、W杯を現地取材後、06年に帰国。著書は20冊以上で『導かれし者』(角川文庫)、『アンチ・ドロップアウト』(集英社)など。『ラストシュート 絆を忘れない』(角川文庫)で小説家デビューし、2020年12月には『氷上のフェニックス』(角川文庫)を刊行。パリ五輪ではバレーボールを中心に取材。
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