石川佳純がTリーグ初優勝へ全力宣言。パリ五輪への意志は保留も「目指すにはものすごい覚悟が必要」 (2ページ目)

  • 佐藤主祥●取材・文 text by Sato Kazuyoshi
  • 木鋪虎雄●写真 photo by Kishiku Torao

――4連覇中の絶対女王、日本生命レッドエルフの牙城を崩しての初優勝が期待されますが、今シーズンはチームとしてどう戦っていきたいですか。

 もちろん日本生命さんは、ものすごく強いチャンピオンチームなので、それに勝つためには私たちも全力を出し切らないといけません。今シーズンの木下アビエルは選手層が厚くていいチームになっていますので、チャレンジャーとして優勝目指して頑張りたいです。

 ただ、今シーズンから女子は1チーム(京都カグヤライズ)増えて6チームになったので、例年以上に優勝することは難しくなると思います。でも、私にとっては高いレベルで試合ができるのでとても嬉しいですし、それはファンのみなさんも望んでいることだと思っています。より多くの試合でハイレベルなプレーを見てもらうことが、卓球ファンが増えるきっかけにもなると思うので、みなさんにはたくさん現地で試合を観戦してもらえたら嬉しいですね。

Tリーグ初優勝、世界選手権出場に向けて全力尽くす

――ここからは石川選手ご自身のことについても伺いたいと思います。海外遠征が続いていましたが、現在のコンディションはいかがですか。

 最近は国際大会が通常どおり開催できるようになって、試合をする機会をたくさんいただけているので、試合勘は戻ってきています。あとは自分の力をどれだけ出せるか。自分の卓球に集中し、いいプレーができるように準備しています。

――Tリーグに向けて、今取り組んでいること、今後さらに強化していきたいポイントはどこでしょう。

 技術面ではサーブレシーブ、体力面ではフィジカル強化、精神面では平常心で戦うためのメンタルトレーニングを中心に、課題に取り組んでいます。この3つのバランスを調整しながら、試合のなかで毎回、反省と改善を繰り返して、最高のプレーにつなげていけたらと思っています。

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