NFLプレーオフ開幕。注目は名門カウボーイズを蘇らせた「2人のルーキー」 (5ページ目)

  • 永塚和志●取材・文 text by Kaz Nagatsuka
  • photo by AFLO

 ただ、勢いに乗るカウボーイズにとって気がかりなのは、ポストシーズンでの勝負弱さだろう。過去に5度もスーパーボウルを制覇した名門チームではあるものの、最後に優勝した1995年以降のプレーオフでの戦績は散々だ。1996年からはプレーオフに8度進出しているが、その間の戦績は3勝8敗。NFCチャンピオンシップには1度も進めていない。2006-2007シーズンも13勝3敗で第1シードを獲得しながら、ディビジョナル・ラウンドで敗退している。

 前出のペイトリオッツ、チーフス、カウボーイズはいずれもディビジョナル・ラウンドから登場する。そんななか、ワイルドカード・ラウンドからスーパーボウル進出を狙う注目チームは、10勝6敗の成績でNFC第4シードを獲得したグリーンベイ・パッカーズだ。レギュラーシーズンを6連勝で締めくくり、今プレーオフでもっとも勢いに乗っている。

 今季のパッカーズは、紆余曲折のシーズンを送った。前半戦はシーズンMVPを2度受賞のQBアーロン・ロジャースが突如の不調で苦戦続き。一時は4連敗を喫して4勝6敗にまで成績を落とし、プレーオフ進出すら危ぶまれた。

5 / 6

厳選ピックアップ

キーワード

このページのトップに戻る