4強でひとりスーパーボウル未経験。
ファルコンズQBが悲願へあと1勝

  • 永塚和志●取材・文 text by Kaz Nagatsuka
  • photo by AFLO

 スーパーボウルまで、あと1勝――。

 今シーズンの「ファイナル4」が出揃ったNFLは、現地1月22日(日本時間1月23日)にカンファレンス・チャンピオンシップが行なわれる。AFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)ではリーグ最高勝率(14勝2敗)のニューイングランド・ペイトリオッツが第3シードのピッツバーグ・スティーラーズ(11勝5敗)を、NFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)では第2シードのアトランタ・ファルコンズ(11勝5敗)が第4シードのグリーンベイ・パッカーズ(10勝6敗)を迎え撃つ。

今季キャリア最高の成績を残したファルコンズのQBマット・ライアン今季キャリア最高の成績を残したファルコンズのQBマット・ライアン 今年のディビジョナル・ラウンドでは、AFC第2シードのカンザスシティ・チーフス(12勝4敗)とNFC第1シードのダラス・カウボーイズ(13勝3敗)が敗退した。しかし、残ったファイナル4の顔ぶれを見ると、「波乱」という気は格段しない。そう感じるほど、残った4チームには勢いがあるからだ。

 ファイナル4のうち、実に3チームが近年スーパーボウルリングを手にしており、いずれのチームも優勝経験のあるクォーターバック(QB)を有している。ペイトリオッツのトム・ブレイディは4個、スティーラーズのベン・ロスリスバーガーは2個、そしてパッカーズのアーロン・ロジャースは1個。スーパーボウルリングを手にしていないだけでなく、出場経験すらないのは、ファルコンズのマット・ライアンだけだ。

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