4強でひとりスーパーボウル未経験。ファルコンズQBが悲願へあと1勝 (5ページ目)

  • 永塚和志●取材・文 text by Kaz Nagatsuka
  • photo by AFLO

 攻撃の各ポジションにも、スキルの高い選手が揃った。パスキャッチでリーグ2位の1409ヤードを獲得した怪物WRフリオ・ジョーンズや、2年連続1000ヤードラッシャーとなったRBデボンタ・フリーマンなど、バックアップ体制は万全。鬼才攻撃コーディネーターのカイル・シャナハンの戦術との相性もよく、今シーズンのQBライアンはシーズンMVPの最有力候補と言われている。いまだ未経験のスーパーボウルを制覇すれば、「エリートQB」の仲間入りも果たせるだろう。

 ただ、ライアンのプレーオフ戦績は2勝4敗で、「ポストシーズンは弱い」という印象が強い。2012年はNFC第1シードでポストシーズンに挑むも、カンファレンス・チャンピオンシップでサンフランシスコ・49ersに敗れ、球団史上2度目のスーパーボウル進出を逃した。今年こそはその雪辱を果たしたい。

 対戦するパッカーズは、今シーズンは故障者が多く、ディフェンスも精彩を欠くことがあり、ファイナル4のなかではもっとも戦力が劣ると言われている。しかし、これまでスーパーボウル王者に通算4度も輝いている存在だ。さらには、「投げても走ってもよし」のQBロジャースが君臨する。

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