2015.01.30

【NFL】シーホークス、10年ぶりのスーパーボウル連覇なるか

  • 永塚和志●構成 text by Kaz Nagatsuka  photo by Getty Images

【2015年スーパーボウル展望】

 現地2月1日、NFLの頂点を決めるアメリカ最大級のビッグイベント「スーパーボウル」がアリゾナ州グレンデールのフェニックス大学スタジアムで行なわれる。49回目を数える今年の対戦は、「シアトル・シーホークス対ニューイングランド・ペイトリオッツ」というカードだ。

スーパーボウル連覇に挑むシーホークスのQBラッセル・ウィルソン 近年はチーム間の戦力差が接近し、カンファレンスの第1シードになってもスーパーボウルまで勝ち進めないケースが多かった。だが、今年は昨年に引き続き、ナショナル・フットボール・カンファレンス(NFC)、アメリカン・フットボール・カンファレンス(AFC)ともに、最高勝率チームが頂上決戦の舞台にやってきた。

 スーパーボウルが近づくにつれて、アメリカメディアは両チームの様々な記録について報じ、ファンの関心を大いにあおっている。

 まず、NFC代表のシーホークスは、2004年にペイトリオッツが達成して以来10年ぶりとなる「スーパーボウル2連覇」がかかっている。ここ数年、スーパーボウルを制したチームは、翌年のプレイオフにすら出られないという状況が続いていた。その流れを断ち切り、大舞台に帰ってきたシーホークスは、決して昨年の優勝がフロックではないことを証明すべく、鼻息を荒くしている。

 シーホークス攻撃陣を率いる司令塔は、若きクォーターバック(QB)のラッセル・ウィルソンだ。身長は180センチと、NFLのQBとしてはかなりの小柄。それも影響して、2012年のドラフトでは3巡目(全体75番目)という低い評価で指名されている。

 同年ドラフトの全体1位指名はアンドリュー・ラック(インディアナポリス・コルツ)、全体2位指名はロバート・グリフィン3世(ワシントン・レッドスキンズ)。プロ入り当初は、大学時代のライバルQBに先を越された恰好だった。しかし、ウィルソンはメキメキと頭角を現し、プロ3年目で早くも2度目のスーパーボウル出場を果たしたのである。しかもウィルソンは、スーパーボウル優勝経験のあるQBとの対決では過去10勝無敗。その勝負強さは特筆モノだ。シーホークスをスーパーボウル連覇に導けば、「NFLのトップQB」と称されるのは間違いない。

 一方、3年ぶりに頂上決戦まで勝ち上がってきたAFC代表のペイトリオッツは、球団史上通算8度目のスーパーボウル出場となり、ダラス・カウボーイズ、ピッツバーグ・スティーラーズというNFLを代表する名門チームに並んだ。ペイトリオッツを率いるビル・ベリチック・ヘッドコーチ(HC)も今回で6度目のスーパーボウル出場となり、かつてマイアミ・ドルフィンズで黄金時代を築いた名将ドン・シュラと肩を並べる最多タイ記録を樹立している。