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【NFL】シーホークス、10年ぶりのスーパーボウル連覇なるか (3ページ目)

  • 永塚和志●構成 text by Kaz Nagatsuka  photo by Getty Images

 ペイトリオッツは過去にも不正疑惑で取り沙汰されたことがある。2002年の第36回スーパーボウルでは対戦相手のセントルイス・ラムズの練習を録画したという嫌疑をかけられ、2007年にも同様の行為でリーグから罰則を受けた。今回の報道を受けて、ベリチックHCやQBブレイディは「意図的にやったことではない」と弁明しているものの、そのような過去があるだけに、ペイトリオッツの言い分をファンの大半は信じていない。一躍、悪者となってしまったペイトリオッツに心理的な負担が圧し掛かることは間違いなく、それがゲーム内容に影響する可能性も十分にある。

 2001年から2014年にかけて、「ベリチック+ブレイディ体制」で5度のスーパーボウル出場を果たし、3度(2002年・2004年・2005年)の優勝を手にしたペイトリオッツ。しかし、ここ2度(2008年・2012年)の出場時は、いずれも最後の舞台で敗れている。今年、再び屈することになれば、時代の主流はペイトリオッツからシーホークスへと一気に加速するだろう。

 若いシーホークスが連覇して黄金時代を築くのか、それともペイトリオッツが常勝軍団の意地を見せるのか――。実力の拮抗する第49回スーパーボウルは、目の離せない激戦となるに間違いない。

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