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【NFL】スーパーマンがハイズマン賞QBにケンカを売る

  • 三尾圭●協力 text Mio Kiyoshi

アメスポ事件簿163

 9月4日に開幕する2014年シーズンのNFLで、一番の目玉と言われているのがクリーブランド・ブラウンズの新人QB、ジョニー・マンジール(21歳)だ。大学アメフト界で最高の選手に贈られる『ハイズマン賞』を史上初めて1年生で受賞し、テキサスA&M大学からドラフト1巡目でNFL入りした「将来のスター候補」である。そんなマンジールに対し、テレビドラマ版『新スーパーマン』で主役を演じて有名になった日系人俳優のディーン・ケイン(48歳)がアドバイスを送った。

「ハリウッドのセレブからは距離を置け。そうしないと、ライナートみたいにNFLで居場所を失うぞ」。ライナートとは、南カリフォルニア大学時代にハイズマン賞を受賞し、2006年にドラフト1巡目でアリゾナ・カージナルスに指名されたマット・ライナート(31歳)のことである。ライナートはその後、3つのチームを渡り歩き、昨年はバッファロー・ビルズのキャンプに参加するも開幕前に解雇。現在、いまだ所属チームは決まっていない。

 俳優になる前のケインはアメフト選手として活躍し、プリンストン大学卒業後にバッファロー・ビルズと契約した先輩NFL選手。しかし、ひざの故障によりキャンプ中に解雇され、NFLの公式戦には一度も出場していない。そんな過去を知っているライナートは、思わぬ方向からケンカを売ってきた先輩に対し、「ケガで解雇されるような人間は、自分の仕事だけに専念しな」とコメント。見事なカウンターパンチを浴びせられたケインは、返す言葉がなかったという。

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