2014.04.29

【NFL】音楽業界がスポーツ界に進出して次々と青田買い

  • 三尾圭●協力 text Mio Kiyoshi

アメスポ事件簿144

 アメリカでは最近、音楽畑の人間がスポーツビジネス界に進出し、それがブームとなりつつある。その火付け役となったのは、グラミー賞ラッパーであり、音楽プロデューサーのジェイ・Z(44歳)だ。まず、ジェイ・Zはニュージャージー・ネッツの共同オーナーとなり、本拠地をブルックリンに移して名称を変える際には新しいロゴのデザインも監修。さらに、選手の代理人業にも触手を伸ばし、さっそくエージェント会社を設立した(「エージェントによる球団株の所有禁止」というNBAルールのため、ネッツの共同オーナーからは離脱)。

 2013年、エージェントとなったジェイ・Zは、手始めにオクラホマシティ・サンダーのケビン・デュラント(25歳)と契約。さらに、シアトル・マリナーズのロビンソン・カノ(31歳)を敏腕代理人のスコット・ボラスから奪い取り、大きな波紋を呼んだ。そして次なるターゲットは、若手有望株――。2013年ドラフトでニューヨーク・ジェッツが指名したQBジーノ・スミス(23歳)と契約し、4年総額500万ドル(約5億1000万円)の交渉を球団から勝ち取ったのである。

 その動きを追うように、今度はヒップホップ界の大手レコード会社、キャッシュ・マネー・レコードもエージェント業に参入。さっそく、今年のドラフト上位指名候補と言われているテキサスA&M大学のワイドレシーバー、マイク・エバンス(20歳)と契約。徐々に増えている新参者の青田買いに、古参のエージェントは戦々恐々としているらしい。

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