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【NFL】冤罪で5年間、刑務所にいた選手の半生が映画化

  • 三尾圭●協力 text Mio Kiyoshi

アメスポ事件簿141

 高校時代からアメリカンフットボールの世界で全米トップクラスの評価を受け、数々の強豪校から誘われていたブライアン・バンクス(28歳)。大学でもスター候補のひとりと言われ、前途洋々たる未来が目の前に広がっていた。しかし、高校のクラスメートから強姦されたと告発され、バンクスの人生は大きく変わってしまった。

 バンクスは同意の上での性行為だと主張したが、「強姦だけでなく、誘拐の容疑でも有罪となれば、終身刑もあり得る」と弁護士から脅されて司法取引に応じることになり、バンクスは刑務所で5年の月日を過ごすこととなる。5年後、バンクスは出所すると、訴えてきた女性がフェイスブックでコンタクトを取ってきた。そして、その女性と話をするようになると、会話の中から「話を捏造した」という証言を引き出し、バンクスは録音したテープを裁判所に提出。その結果、冤罪と判明し、犯罪歴も取り消された。

 バンクスはNFL選手になる夢をあきらめることができず、今季開幕前にアトランタ・ファルコンズのキャンプに参加。開幕直前に解雇されたものの、今もNFL入りを目指してトレーニングを続けている。現在、この奇跡の復活劇に感銘したハリウッドの大物プロデューサーが映画化に向けて動いているという。映画のフィナーレはもちろん、バンクスがNFLでデビューするシーンだ。

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