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河村勇輝、「3年目のNBA挑戦」へ 日本代表で多くの学びと刺激を得た「夏」はまだ終わっていない (4ページ目)

  • 永塚和志●取材・文 text by Kaz Nagatsuka

【コート上での存在感は計り知れない】

 シュート機会そのものが少なく、得点も伸びなかった。それでも河村は、アシストやディフェンスなどで、コート上で効果的な働きを続けた。その選手の出場時におけるチームの得失点差を示す「プラス・マイナス」のデータで、河村はサウジアラビア戦で「プラス22」、カタール戦で「プラス37」と、いずれもチーム上位の数字を残した。

 河村のプレーの質に対する周囲の信頼も厚い。チームメイトたちは、彼が得点以外の面でもチームに大きな影響を与える選手であることを強調する。

「彼は本当に、当たりだしたら止まらないですし、特にクラッチタイム(勝負どころ)とか接戦になればなるほど強くなっていくので、全然心配はしていないです。彼がコートにいる時の存在感には計り知れないものがあるので、すごいと思います」

 Window4の2試合で3Pが決まらなかった河村について、長年の盟友である富永啓生(レバンガ北海道)はこう語った。

 パリ五輪やその他の世界大会で、河村とともに日本代表のポイントガード陣を形成してきた富樫勇樹(千葉ジェッツ)も、7月のNBAサマーリーグ以降、河村がシュートのリズムをつかめていないことは認めつつ、「一度、スイッチが入れば大丈夫。誰も心配していないです。シュート以外での貢献度もかなりある選手」と話している。

 今年7月、河村は昨年に引き続き、NBAの若手登竜門「サマーリーグ」にインディアナ・ペイサーズの一員として参戦した。しかし、3P成功率がわずか7.7%に終わるなど不完全燃焼の内容で、苦い後味を残しながら開催地のラスベガスをあとにした。

 サマーリーグ終了後、河村は「人生で一番きつい夏にする」と、覚悟の言葉を報道陣に語ったという。

 桶谷大ヘッドコーチは、今夏の代表活動が始まる前、河村が「自分が戻ってきたら引っ張りますね」と言ってくれた、と明かしている。「きつい夏」に日本代表での活動が含まれていたことは明らかだった。

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