河村勇輝、「3年目のNBA挑戦」へ 日本代表で多くの学びと刺激を得た「夏」はまだ終わっていない (2ページ目)
【利己的なプレーを選ぶことはなかった】
Window4に先立ち、8月半ばに韓国を相手に行なわれた強化試合では、2試合ともフタ桁得点を挙げた。とりわけ第2戦ではチームトップの24得点を記録し、彼の持ち味を発揮した。
ところが一転、ワールドカップ予選のWindow4に入ると、シュートが入らなくなった。アウェーで行なわれた初戦のサウジアラビア戦と、今回のカタール戦で河村の放った計6本の3Pは、いずれもリングに吸い込まれなかった。得点も2試合で合計9にとどまった。
パリ五輪では、参加選手全体でも3位にあたる平均20.3得点を記録した。それだけに、我々が事前に予想していた姿とは違っていたと言える。八村塁(ロサンゼルス・クリッパーズ)が2試合とも高確率でシュートを決め、爆発的に得点を重ねたことも、その印象を際立たせた。
しかし河村は、2試合を通してシュートタッチがよくなかったことは認めつつ、味方を生かすことの比重をやや高めたと振り返った。
「特に今日は最初に2回連続で同じプレーコールをしたんですけど、1回目は馬場雄大選手(長崎ヴェルカ)が3Pを、2回目は塁さんが3Pを決めました。チーム(全体)のタッチもいいし、個々の選手たちに気持ちよくプレーをさせてあげるところが自分の役割なんだろうと、この2試合で感じていたので、そこは切り替えました」
NBAに定着するため、個の力量を示さねばならない立ち位置にいる河村。端的に言えば、得点力を見せることが肝要だ。だが、だからといって自身の力を証明するために、利己的なプレーを選ぶことはなかった。繰り返すが、それは、日本代表に対する責任もNBAと同様に重要だと語彼の責任感の大きさゆえだったはずだ。
また、2年前のパリ五輪当時と比べて、チームの顔ぶれが大きく変わったわけではない。そのなかで選手たちが国内外でもまれ、経験を積み重ねてきたことで、頼もしさを増したことも無関係ではあるまい。
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