EASLで日本勢が2年連続東アジアの頂点に 韓国人記者は「もはや日本と韓国は同じレベルで語ることはできない」 (2ページ目)
【日本の発展に隔世の感】
孫大範氏は韓国の大手放送局、KBSでバスケットボールコメンテーターを務める人物で、トップリーグがまだ実業団中心の日本リーグ(JBL)時代から日本の同競技を俯瞰してきたベテラン。現在のBリーグの発展には隔世の感を覚えている様子だった。
「かつては韓国バスケ界が日本に手ほどきをする側であった」という孫氏は、「もはやBリーグはKBLとは同じレベルで語ることができない」とその大きな発展ぶりに感嘆している。
競技面について話が及ぶと孫氏は「日本人選手は元からスピードはあったものの、それを十全に生かすだけの精神性がついてきていなかったように感じる」と、昔と現在を比較する。
「今の日本の選手たちには自信が備わってきているように見えます。そして、元からの速さは健在ですから、かなり成長をしたと思います。昔は外国籍に頼る傾向がありました。ですが今のBリーグの上位のチームなどではむしろ、日本人選手が外国籍選手たちをけん引するような場面も見受けられます。だからこそ、日本のバスケットボールは成長したわけです」
Bリーグと韓国・KBLは2019年よりパートナーシップを結んでいるが、孫氏はBリーグが力を入れているマーケティングやブランディングの部分で、KBLのチームが学ぶことができると語った。
「(KBLだと)ソウル以外の小規模な都市を本拠とするチームは、ブランディングやファンベースを拡大するという点で難しさに直面しているかもしれません。しかし、例えば宇都宮は大きな都市ではないにもかかわらず、ブレックスは大きなファンベースを築いています。KBL側からすればそういったチームから知見を得ることができますし、反対にKBL側から日本に対してなにか有益なものをもたらせるかもしれません。ですから、提携は双方にとって意義のあることだと感じています」
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