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八村塁がレイカーズで主力へと成長した理由「やっと自分らしくできるチームに行けた」 (3ページ目)

  • 杉浦大介●文 text by Sugiura Daisuke

 そんな古巣から離れ、新天地で切磋琢磨し、厳しさと同時に勝利に向かってプレーする楽しさを知った八村は成長を続けた。NBAでの生活、スタメンの役割にも適応することで、常に勝利が求められるチームに必要不可欠な存在になった。レイカーズへの移籍が八村のキャリアにとって重要な意味を持っていたことは、本人のこんな言葉からも明らかだ。

「やっと自分が自分らしくできるチームに行けたなと。ワシントンでは毎年のようにチーム(の形)が変わりましたが、今が一番、オンコート、オフコートでも自分らしさが出せていると思います」

 心身が充実したいいタイミングで、レイカーズと八村は重要なポストシーズンを迎えている。4月17日のプレイイン・トーナメント第1戦で、レイカーズはニューオリンズ・ペリカンズを撃破。八村はここでも13得点で勝利に貢献し、ウェスタン・カンファレンスの第7シードでプレーオフに臨むことが決まった。

 プレーオフ第1ラウンドでは、昨季王者のデンバー・ナゲッツとの対戦が待ち受けている。1年前のプレーオフで屈辱的な4連敗を喫したナゲッツとの"リマッチ"は、レブロン、デイビス、そして八村にとっても大勝負。厳しい戦いになりそうだが、期待感はある。強豪との戦いの中で、八村がさらに大きく成長することを楽しみにしている。

著者プロフィール

  • 杉浦大介

    杉浦大介 (すぎうら・だいすけ)

    すぎうら・だいすけ 東京都生まれ。高校球児からアマチュアボクサーを経て大学卒業と同時に渡米。ニューヨークでフリーライターになる。現在はNBA、MLB、NFL、ボクシングなどを中心に精力的に取材活動を行なう

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