河村勇輝が「苦しむことを望んでいた」と言える理由 バスケW杯の映像は「恥ずかしくて見ない」 (4ページ目)
── 河村選手が足りていないと感じていることは何ですか?
「1対1で抜ききることは、ドイツ相手にもオーストラリア相手にもできると思っています。実際にできた部分も多かったとは思うのですが、やはりその後の判断が今の僕には一番必要なことかなと思っています」
── ワールドカップ期間中も、ドイツ選手の「バスケIQ」について語っていましたね。
「そうですね。ディフェンスの駆け引きなどはうまかったなと思いました。あと、抜き去ったあとのフィニッシュの精度や相手のヘルプが来た時の一瞬の判断力は、今後さらに磨きをかけていかないといけないです」
(後編につづく)
◆河村勇輝・後編>>渡邊雄太からもらった「すごく参考になる」アドバイス
【profile】
河村勇輝(かわむら・ゆうき)
2001年5月2日生まれ、山口県柳井市出身。柳井中時代に全中ベスト16となり、福岡第一高ではウインターカップ2連覇を含める全国大会のタイトルを4度獲得する。高校3年時の2020年1月に特別指定選手として三遠ネオフェニックスに加入し、当時のB1史上最年少出場記録(18歳8カ月23日)を更新。2020年4月から東海大に進学するも2022年3月に中退。大学在学時から特別指定選手としてプレーしていた横浜ビー・コルセアーズとプロ契約を結ぶ。2022-23シーズンはBリーグMVPや新人賞を受賞。2022年7月にA代表デビューを果たし、2023年のFIBAバスケワールドカップでは司令塔として日本代表のパリ五輪出場権獲得に貢献した。ポジション=ポイントガード。身長172cm、体重72kg。
著者プロフィール
永塚和志 (ながつか・かずし)
スポーツライター。前英字紙ジャパンタイムズスポーツ記者。
Bリーグ、男女日本代表を主にカバーし、2006年世界選手権、 2019W杯等国際大会、また米NCAAトーナメントも取材。 他競技ではWBCやNFLスーパーボウル等の国際大会の取材経験 もある。著書に「''近代フットボールの父'' チャック・ミルズが紡いだ糸」(ベースボール・マガジン社) があり、東京五輪で日本女子バスケ代表を銀メダルに導いたトム・ ホーバスHC著「ウイニングメンタリティー コーチングとは信じること」、川崎ブレイブサンダース・ 篠山竜青選手 著「日々、努力。」(ともにベースボール・マガジン社) 等の取材構成にも関わっている。
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