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八村塁、レイカーズ移籍後はモチベーションが変化 レブロンとの特訓で身につけたものは? (3ページ目)

  • 宮地陽子●取材・文 text by Miyaji Yoko

【今シーズンは開幕から相次ぐケガで不完全燃焼】

 レイカーズのヘッドコーチ、ダービン・ハムは八村のこの1年の成長について、こう語る。

「ルイは前より落ち着いてプレーするようになった。コーチの言うことや、チームメイトたちから言われることをよく聞いている。レブロンが彼の面倒を見ていて、(プレー中に)どんなところを見る必要があるのか、攻守でどういうところに反応しなくてはいけないのか、といったことをいつも話していて、そういったことがプラスになっている。

 フィル・ハンディとも多くの時間を過ごして、個別にプレー映像を見て研究している。どこにポジションを取ったらいいのか、どこにいるべきかといった質問をしながら学んでいる。みんなから励まされている。ルイはバスケットボールに対してのアプローチに関して、嘘偽りない純粋な気持ちを持っている選手だ。レイカーズに来てからの彼はすばらしい」

 八村にとって、この1年はすべてが順調だったわけではない。昨シーズン、チーム加入後は役割がなかなか定まらず、ベンチ入りしながら試合に出る機会がないままだったこともあった。

 その後、ハムHCは起用方法を間違えたことを認め、特にプレーオフに入ってからはチーム内での役割も大きくなっていった。

 たとえば1回戦のメンフィス・グリズリーズとのシリーズ1戦目では、3ポイントショット6本中5本を成功させて29得点を記録し、勝利に貢献してシリーズの流れを作った。さらにデンバー・ナゲッツとのウェスタン・カンファレンス・ファイナルでは、2年連続リーグMVPを受賞したニコラ・ヨキッチとのマッチアップでも奮闘を見せた。

 7月にレイカーズと3年5100万ドル(約73億円)で契約を延長し、昨季以上にチームに貢献しようと意気込んで臨んだ今シーズン。八村は開幕直後から脳震盪や鼻の骨折、ふくらはぎの肉離れと、相次ぐ故障で何度もチームを離脱している。復帰してようやくリズムを取り戻し始めたと思ったら再び故障で離脱という日々に、個人的にも不完全燃焼な状態だ。

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