ジョシュ・ホーキンソン「まだ途中だけどスラムダンクを観ている」有名になって困ったことも (4ページ目)

  • 永塚和志●取材・文 text by Kaz Nagatsuka

── 信州ブレイブウォリアーズの本拠地がある街は人口の規模も東京より小さいので、ホーキンソン選手を認識している人も多かったのでは?

「信州という土地は皆が皆を知っているようなコミュニティだったから、街を歩くのがそこまで大変だったいうことはなかった。逆に名古屋では、僕のことに気づく人はいなかったね。(サンロッカーズの練習拠点のある)柏だって、ワールドカップ前は誰も僕のことを知らなかった。今は完全に変わってしまったけどね」

── 日本でワールドカップが盛り上がったきっかけのひとつに、爆発的なヒットを記録した映画『THE FIRST SLAM DUNK』の影響もあったかと思います。映画は観ましたか?

「いや、観ていないんだ。だけどもちろん、SLAM DUNKのことは知っているよ。なぜまだ見ていないのかというと、友だちに『テレビアニメ版のSLAMDUNKを観ていないのに映画に行くのは変かな』と聞いたら、『アニメ版を観てから行ったほうがいい』と言われたからなんだ。だから今、まだ途中なんだけど、アニメ版を観ているところだよ」

── ホーキンソン選手は日本の漫画を読みますか?

「日本語で? 日本語でもトライしたことはあるよ。漫画にはふりがながふってあるし、読みやすいからね。漢字にふりがながふられていないと、僕にとっては読むのが少し大変なんだけど」

── 2024年にはパリオリンピックが控え、ホーキンソン選手も再び日本代表として大舞台に立つことが期待されます。12チームしか出場しないオリンピックはワールドカップ以上に厳しい戦いとなりますが、どのような目標を立てていますか?

「たしかにオリンピックで試合のレベルはずっと高くなる。だからみんなで集まってよく話し合って考えないと、簡単には目標は立てられない。ワールドカップの成功も、チームとしての強みを深め、それを各選手が信じたから成し遂げられたもの。そしてチームでやろうとすることが決まったら、選手たちはより高いレベルでの成功を信じることこそが大事なんだ。

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