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井上雄彦×渡邊雄太スペシャル対談02 コミックス31巻と渡邊少年の『SLAM DUNK』秘話 (3ページ目)

  • 伊藤 亮●取材・文 text by Ito Ryo
  • 細野晋司●撮影 photo by Hosono Shinji

井上 観客席に連れていかれたあとも? 警備員が横にいたでしょ。

渡邊 いました。ふたりの警備員が魚住の両脇にいて(笑)。

井上 ありがとうございます。......バスケシーンは大丈夫だった?

渡邊 めちゃくちゃおもしろかったです。それこそミッチー(三井寿)が赤木(剛憲)のスクリーンをもらってスリーポイントを放つシーンとか。もちろんマンガで読んでいるシーンなんですが、そこに至るまでどういう動きがあってのシュートだったのかはわからなかったので、いろいろ発見もありました。

井上 どのスポーツものもそうだろうけど、フィクションを作る際に、実際にそのスポーツをしている、打ち込んでいる人が見て「これは違う」「作り物だから」というふうに見られるのは悔しいというか。やっている人にも前のめりになって見てもらえるようなバスケを描きたかったので、ホッとしました。NBA選手に言ってもらえた(笑)!

渡邊 ピンダウンからのスリーポイント......実際(ブルックルリン・)ネッツにジョー・ハリスというすごいシューターがいたんですけど、彼に対して使うようなプレーで。ミッチーが一度ゴール下まで下がっていって、赤木がスクリーンをかけにいって外に出てくるという。「ジョー・ハリスやん!」と思いながら見てました(笑)。

【SLAM DUNKは31巻から読み始めた】

 映画『THE FIRST SLAM DUNK』の感想からもわかるように、渡邊選手と『SLAM DUNK』の関係は長く、深い。井上氏も初めて知る渡邊選手の新事実、そして縁が次々と明らかに......。

渡邊 僕は大『SLAM DUNK』ファンなので。小さい時からずっと、何回も読み続けて。それこそ全選手、全セリフを覚えてるくらい、本当に何度も読んでました。それこそ僕の姉は、もともとバレーをしていたのですが、『SLAM DUNK』を読んでバスケを始めたという。

井上 そうなの?

渡邊 そうなんです。それこそ渡邊家にとって『SLAM DUNK』は欠かせないものなんです。

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