ツイッターフォロワー数76.4万人のフィリピン人、YOUは何しに日本へ? 実は八村塁と並ぶジョーダンブランド契約選手だった (7ページ目)

  • 永塚和志●取材・文 text by Kaz Nagatsuka
  • photo by ©︎SHIGA LAKES

── 来年はフィリピン、日本、インドネシアの共催でのFIBAワールドカップがあります。そのなかでフィリピンはメインのホスト国です。ラベナ選手もフィリピン代表としてプレーする可能性がありますが、この大会へのモチベーションはいかがですか?

「ワールドカップはおそらく2023年で最大のスポーツイベントだよね。大会へ向けてみんな意気込んでいるだろうし、自分がこの大会でプレーできるとしたら、あらんかぎりの力を出してフィリピン代表チームのために準備をするよ」

── ワールドカップの組み合わせ抽選会は2023年4月です。アメリカやヨーロッパの強豪との対戦があるかもしれません。

「抽選会の時は緊張するだろうね(笑)。どのグループに組み込まれるかによって、その先のベスト16、ベスト8と勝ち上がっていくにもかかってくるし。大会へ向けての準備も抽選次第になってくるから非常に大事だよね」

── 最後に今シーズンについて。ラベナ選手やテーブス海選手といった主力選手の故障もあって、現在チームはB1西地区で最下位と厳しい状況です。

「今の成績がチームの努力を反映しているとは思っていないよ。チーム全体はステップアップしていると感じているし、誰かが欠けていたら自分がやるんだ、というメンタリティがある。それが僕らのチーム、滋賀レイクスのいいところなんだ。

 まだシーズンは40試合以上も残っているし、何が起きても不思議じゃない。逆襲があるかもしれない。ケガしている選手たちが戻ってきた時、それは可能だと信じているよ」


【profile】
キーファー・ラベナ(Kiefer Ravena)
1993年10月27日生まれ、フィリピン・イロイロ出身。バスケ選手だった父とバレーボール選手だった母との間に生まれる。高校・大学時代から世代トップの逸材と評され、2017年にドラフト1巡目全体2番目でNLEXロード・ウォリアーズに加入。2021年から滋賀レイクスでプレー。フィリピン代表。ポジション=PG/SG。身長183cm、体重82kg。

【筆者プロフィール】永塚和志(ながつか・かずし)
スポーツライター。前英字紙ジャパンタイムズスポーツ記者。Bリーグ、男女日本代表を主にカバーし、2006年世界選手権、2019W杯等国際大会、また米NCAAトーナメントも取材。他競技ではWBCやNFLスーパーボウル等の国際大会の取材経験もある。東京五輪で日本女子バスケ代表を銀メダルに導いたトム・ホーバスHC著「ウイニングメンタリティー コーチングとは信じること」、川崎ブレイブサンダース・篠山竜青選手 著「日々、努力。」(ともにベースボール・マガジン社)等の取材構成にも関わっている。

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