町田瑠唯のWNBA移籍を実現させたホーバスHCの人脈。アメリカで活躍できる選手は「まだ3人いる」と売り込み中 (4ページ目)
「ティボーHCはここ数年間、ルイのことを注視していました。もしメダルを獲っていなくても移籍はあったんじゃないかとは思うのですが、そこは正直言ってなんともわからないです。私は日本人選手を売り込んでいましたし、ルイ以外にもあとふたりほどWNBAに行ってほしかったとは思います。
たとえば、林咲希(ENEOSサンフラワーズ/SG/27歳)、ケガをする前(2020年11月にひざのじん帯断裂)の本橋菜子(東京羽田ヴィッキーズ/PG/28歳)、赤穂ひまわり(デンソーアイリス/SF/23歳)などはチャンスがあったと思いますし、馬瓜ステファニー(トヨタ自動車アンテロープス/PF/23歳)もWNBAでプレーできると思っています。
あと、髙田真希(デンソーアイリス/C/32歳)には本当にチャンスを与えたかった。彼女ならWNBAで"ストレッチ・フォー(※)"にフィットすると思っていました。身長はパワーフォワードとしてはやや低いですが、パスもうまく、NBAゴールデンステート・ウォリアーズのドレイモンド・グリーンのような選手になれますよ。また、宮澤夕貴(富士通レッドウェーブ/SF/28歳)もやれる可能性があります」
※ストレッチ・フォー=攻撃時にセンター以外の全員がアウトサイドに位置取るシステム。フォーとはパワーフォワードを指す4番ポジションのこと。
---- 町田選手が海を渡ったことで、ほかの日本人選手も続くといいですね。
「そう思います。日本の女子バスケットボールを世界に知ってもらう好機ですし、そのことで日本のレベルも上がっていくと思います。
そういえば3週間ほど前、(WNBAの)ラスベガス・エーシズの練習を見に行き、その際に球団社長兼GMと話したのですが、彼らは新たに獲得したフランス人選手の到着を待っているとのことでした。
それを聞いて私は『我々が東京五輪でフランスを2度破ったのは知っていますよね? であれば日本人選手をロスターに加えてくださいよ』と言いました。彼女が『いい選手はいるの?』と返してきたので『たくさん。今すぐWNBAでプレーできる選手は少なくとも3人はいます』と伝えました。もしかしたら、彼らが私に連絡を取ってくるかもしれません」
(後編につづく)
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