2019.02.20

竹内譲次は2006年の後悔を糧に進化中。
「W杯が日本バスケの分岐点」

  • 小永吉陽子●取材・文・写真 text&photo by Konagayoshi Yoko

W杯出場へ。「世界で戦う」をキーワードに語る~竹内譲次 編~

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 男子バスケのワールドカップ出場をかけた最終決戦は目前。2月21日にはイラン、24日にはカタールとのアウェー戦が行なわれる。2連勝すれば同組のフィリピンを上回り、出場権獲得となるグループ3位内が確定。もし1勝1敗か2連敗でグループ4位になっても、逆組のヨルダンとレバノンの勝敗によっては、総合順位で7位に滑り込んで、残り1枠の出場権を獲得できる。逆組の戦況を考えると、日本が出場権を獲得する可能性は高いが、激戦は必至だ。

『世界で戦う』をキーワードに、3人の選手にワールドカップへの思い、今後の日本のバスケを語ってもらうインタビューの第2弾は竹内譲次(アルバルク東京)。207cmのインサイドプレーヤーである竹内は、双子の兄の公輔(栃木ブレックス)とともに、2006年のワールドカップ出場経験を持つ唯一の現役代表選手。そんな竹内はこの予選を通じて、34歳の今も競技力向上を見せている。2006年を知る竹内譲次が当時の経験を踏まえながら、世界の舞台に出る重要性を説く。

4連敗からの6連勝と快進撃の男子バスケをベテランとして支える竹内譲次

――竹内譲次選手は2006年のワールドカップ(当時:世界選手権)を経験した選手。当時を振り返り、世界舞台に出て得たものや感じたことを聞かせてください。

 個人的には、後悔がいちばん最初に来る大会でした。2006年の世界選手権(当時は「世界選手権」の名称のため、インタビュー中の答えは世界選手権で表記)は、自国開催だったので大会に向けてとても強化をして臨んだのですが、自動的に出られたことで出場権を勝ち取る意識は乏しかった。当時はアジアで3位までが世界選手権に出られたのですが、2005年のアジア予選は3決のカタール対韓国戦がいちばん盛り上がった記憶があります。日本は5位だったのですが、3決を外から見ていて(日本が)自力で出場権を得るレベルにいないことを感じました。それでも、自動的に出られるチャンスがあったのに、そのチャンスをしっかりと生かせなかった後悔が強いです。

――どういうところで後悔が残ったのですか?

 もっといろんなことにチャレンジすればよかったという後悔です。当時HC(ヘッドコーチ)だったジェリコ(・パブリセヴィッチ)はチームの協調性を大事にする人だったんですが、その中でチームの決まり事を守りながら、失敗してもいいから、チャレンジして自分のよさを出せばよかった。もし今の自分が当時の自分に言えることがあるとすれば、「もっと我を出していけ」と言いたいです。