Bリーグ2季目。いきなりピンチの王者・栃木で田臥勇太はどう戦うか (3ページ目)

  • 水野光博●取材・文 text by Mizuno Mitsuhiro
  • photo by Getty Images

 馬場は198cmの高身長ながら、抜群の走力と日本人離れした跳躍力でダンクを連発する大学バスケ界屈指のフォワードである。A東京の試合を観戦した際に攻守が入れ替わったら、まずは馬場の「背番号6」を探してほしい。きっと6番は速攻の先頭を走り、次の瞬間には豪快なダンクを決めるシーンをあなたは目撃するはずだ。

 昨季リーグを沸かせたスピードスター、ディアンテ・ギャレット(SG)はセリエAのチームと契約してA東京を去った。ギャレットの美技が見られないのは残念だが、日本代表の主力でもある田中大貴(SG)がエースとして自立しつつある。また、ギャレットの代わりに加入した新外国人選手も強力だ。211cmのアレックス・カーク(C)はクリーブランド・キャバリアーズでプレーしたこともあるビッグマンで、ランデン・ルーカス(C)は名門カンザス大出身でユニバーシアードのアメリカ代表という逸材である。

 新HCのルカ・パヴィチェヴィッチは選手にハードな練習を課すことで有名で、就任直後から2部練習を行なっている。タレント軍団がリーグトップクラスの練習量をこなしているだけに、A東京が優勝候補の筆頭と言われるのも納得だろう。

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