男子バスケは東京五輪に出場できるのか。
険しく厳しい3年間が始まる (3ページ目)
アジアカップは従来のアジア選手権のように、優勝すれば五輪出場が決まり、3位までにワールドカップ出場権が与えられる大会ではなくなる。今後、ワールドカップ予選がサッカー方式のように、今年の11月から約1年半かけてホーム&アウェーで争われることになるが、そのワールドカップ1次予選に出場できるのは、アジアカップの上位14カ国とFIBAから推薦された2カ国、計16チームだ。加えて、ここで難敵が登場する。アジアカップの戦いに、オリンピックの常連のオーストラリア、ワールドカップ常連のニュージーランドが加わるのだ。これは競技力の弱いアジアと、競争相手がいないオセオニアにおいて、競争力あるゲームを行なうための措置である。
そしてアジアカップ後、いよいよ今年11月から始まるワールドカップアジア1次・2次予選こそが本番だといえる。2019年のワールドカップは中国で開催され、出場国が24から32カ国に拡大。アジアは開催国の中国を除く上位7カ国が出場できる。これまでよりチャンスは拡大するが、オーストラリアとニュージーランドが引き続きアジア予選に参加する(※)ため、激戦必至となることは間違いない。
さらに、ワールドカップにも大きな変更点がある。ワールドカップは世界ナンバーワン決定戦であるとともに、ダイレクトに五輪出場権を得る大会となる。出場32カ国中、順位に関係なく、各大陸の最上位チーム(アジア、アフリカ、オセアニア大陸は最上位国、アメリカとヨーロッパ大陸は2位まで)がオリンピック出場権をダイレクトに得る。ここで五輪出場枠の12カ国中、7カ国の出場が決定する。
※オセアニアはワールドカップ予選ではアジア枠で戦うが、五輪出場枠では本来のオセアニア枠扱いとなる。
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