Bリーグ昇降格、残留争いのドラマ。競争こそが日本バスケを強くする (5ページ目)
◆入替戦で敗れてB1昇格ならず
山田大治(広島ドラゴンフライズ)
「正直、B1とB2ではメディアの扱いや注目度は全然違うので、B1に上がりたい思いでやっていました。でも力が足りなかった。入替戦でB1のチームと戦ったことで、自分たちの足りなかったところが明らかになりました。ミスが多く、決めるところで決められず、リバウンドを取るところで取れず、小さなミスの積み重ねが敗因につながった。僕自身はチームを勝たせられなかった責任があるので、この悔しさを忘れずに、もう1年チャレンジします」
Bリーグのミッションには、『世界に通用する選手やチームを輩出する』ことが掲げられている。現状、日本の国際競技力は低い。ならばなおのこと、『負けられない試合で勝ち切る』経験が積めるプレーオフの試合数増加は、必要なのではないだろうか。そういった意味では、『第3戦方式』やファイナルの『一発勝負』がふさわしいのかどうか、検証されるべきで、実際に戦う現場から声を上げることが重要だ。
そんな中で、チャンピオンシップと同時に行なわれた昇降格の競争は、選手やチームの意識改革につながった。オフに突入したBリーグ。2年目の生き残りをかけて、戦力確保、営業努力など、再び新たな競争が始まる。
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