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Bリーグ昇降格、残留争いのドラマ。
競争こそが日本バスケを強くする (3ページ目)

  • 小永吉陽子●取材・文 text by Konagayoshi Yoko
  • photo by(C)B.LEAGUE

志村雄彦(仙台89ERS)
「チームをB1に残すことが使命だったので、残れなかったことには責任を感じています。ただ、最下位になって自動降格するのではなく、残留プレーオフがあったおかけで最後まで立ち向かえたことは確かなので、これをいい経験にしていくしかない。周囲からは『強豪揃いの東地区は不利だ』とたくさん言われたけれど、自分は強豪と多く戦うことで強くなれると思ったので、得るものは多いシーズンでした。

 降格が決まった今、これから大事なのは、観客の皆さんに勝つ試合を見せるだけじゃなく、『見に来てよかった』と思ってもらえるものを提供していくこと。それは、どう自分たちの特色を作り出していくかに懸かっている。中にはお金をかけて選手集めをするチームがあってもいい。Bリーグはそれができる仕組みだから。だったら僕らは地方なので、力のあるチームにどう対抗するかの戦術を作り、チャレンジしたい気概を持った選手を集めていくしかない。そうやって力をつけて、B1にふさわしいチームになるしかないと思っています」

◆残留プレーオフを制してB1に残留

岡田 優(富山グラウジーズ)
「残留プレーオフは、負けてしまうとB2に降格という重いものがのしかかった戦いでした。B2に落ちてしまえば自分だけでなく、ブースターやスポンサーを含め、多くの方々が悲しむと思ったので、プレッシャーはかかっていたけれど『自分がチームをB1に残す』という気持ちでやりました。勝ったからよかったですが、こういう試合は2度とやるもんじゃないですね(苦笑)」

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